基礎のひび割れ放置はキケン? 

 

こんにちは!ユウキホームです!

建物の基礎にひび割れが起こるとどのようなことが起こるのでしょうか。今回は基礎にできるひび割れについてお伝えしていきます。基礎部分のひび割れの原因や対処法に興味がある方は、ぜひご一読ください。

 

 

 

 

基礎にひび割れが入る原因

建物の基礎にひび割れが起こると心配になりますよね。どうして基礎部分にひび割れが起こってしまうのでしょうか。ここでは、基礎にひび割れが入る原因についてお伝えしていきます。

 

乾燥による収縮

 

基礎部分のコンクリートにも水分は含まれています。その水分が乾燥によって蒸発することで、コンクリートが収縮してひび割れを起こすと考えられています。

特に乾燥しやすい冬に起こりやすいひび割れです。冬の時期に雪が降らない地域でも起こりやすく、乾燥しやすい地域では乾燥によるひび割れに注意が必要でしょう。

急激な気温の変化

 

 

外気温が昼と夜で大きく変化することで、基礎部分のコンクリートが伸び縮みしてひび割れを起こすこともあります。昼夜の寒暖差が大きい時期に起こりやすく、気温が氷点下近くまで下がる地域でのひび割れに注意が必要です。

また気候が温暖な地域でも、1日で気温が大きく変化する日もあります。温暖な地域では1日の気温差で、建物の基礎部分にひび割れを起こすことは少ないですが、まったくないとは言い切れないのでご注意ください。

不同沈下

「不同沈下」とは耳慣れない言葉ですが、住宅がどちらかの方角に沈んでしまうことです。不同沈下を起こすと地面が傾くため住宅の重心がずれ、基礎部分に負担かかってひび割れを起こしてしまいます。

基礎以外の部分でもひび割れや損傷を起こしている可能性があるので、何らかの原因で家が傾いてしまったときは専門の業者に依頼して一度調査してもらった方が良いでしょう。

地震

 

 

地震が起こると建物が揺れて、基礎部分のコンクリートにひび割れが起こります。地震による被害は、地震の程度によっても異なりますが、基礎だけでなく外壁や屋根などの部分にも損傷が及んでいる可能性があるので注意が必要です。

基礎部分だけをチェックするのではなく、外壁やその他の箇所もひび割れなどが起こっていないかも合わせて確認していくことが大切です。心配な場合は専門の業者に調査してもらいましょう。

初期不良

 

気温差や地震などによってひび割れることがほとんどですが、中には初期不良が原因でひび割れを起こすケースもあります。施工時の強度不足や、厚みの不足などがあり、ひび割れを起こすケースです。

施工不良は業者の責任なので、証拠などをそろえて業者側に訴える必要があります。専門の業者に依頼して、診断結果を出してもらうことも大切です。

初期不良が起こった場合は、専門知識のある業者や弁護士などに依頼して初期不良に対処していくことが大切です。

中性化

コンクリートは二酸化炭素を吸い込むことで、中性化を起こします。中性化を起こすと、内部の鉄筋が錆びてしまいひび割れが起こります。

年月が経ったコンクリートで起こることが多く、中性化を起こすぐらいになると、ひび割れのほか剥がれや損傷などが目立ってくるケースも少なくありません。建て替えなどを視野に入れながら今後の対策をしていく必要があるでしょう。

 

 

絶対に放置NGの基礎のひび割れの種類

基礎のひび割れにはさまざまな種類があります。中には放置しておくと重大な事態につながってしまうひび割れもあるので気を付けなくてはいけません。

ここでは、放置してはいけない種類のひび割れについてお伝えしていきます。

ヘアークラック

ヘアークラックとは、髪の毛ぐらいの細さのひび割れのことを指します。幅は0.3mm未満で深さは4mm未満の細いひび割れです。ひび割れの初期に起こるものですが、放置しておくとコンクリート内部に水分が浸透して、しだいにひび割れが大きくなります。

ヘアークラックを見つけたら、ひび割れを補修するなど早期に対処することで、基礎部分の寿命を延ばすことができます。

構造クラック

 

構造クラックとは、幅0.3mm以上、深さ4mm以上の太いひび割れのことです。ヘアークラックよりも深刻なひび割れで、放置しておくと建物の劣化を早めます。

ひび割れから雨水が入り込んで内部にまで劣化が進み、耐久性が悪化することで基礎の破損、鉄筋の腐食、建物の沈下、耐震性の低下といったことが起こるようになるため要注意です。

構造クラックが基礎部分に起こっている場合は、早急に対処が必要となります。

 

放置するとどうなるか

基礎部分のひび割れを放置すると、どのようなことが起こってくるのでしょうか。

基礎部分のコンクリートにひび割れが起こると、雨水がそこから侵入します。雨水がコンクリートに染み込むと、伸縮しやすくなるためひび割れがさらに大きくなります。

さらに大きくなったひび割れから染み込んだ雨水が、内部の鉄筋に達すると鉄筋に錆びが発生して基礎部分の強度が大幅に低下していくのです。

ひび割れを放置すると、基礎のコンクリートの破損に加えて、内部の鉄筋の腐食、建物の沈下などが起こり、結果的に建物の耐久性を低下させてしまいます。建物の寿命を長く保ちたいのなら、ひび割れを放置しないことが大切です。

 

基礎ひび割れの補修方法

基礎にできたひび割れは、どのように補修するのでしょうか。ここでは、基礎のひび割れの補修方法をご紹介していきます。

Uカット(Vカット)シーリング工法

Uカット(Vカット)シーリング工法とは、ひび割れ部分をU字やV字型にカットして、そこにシーリングを埋め込んでいき、表面をモルタルなどの補修材でカバーする工法です。

クラックの幅が広い場合に使われる工法で、ひび割れの形に添って補修をすることができます。シーリング補填のほか、強度の高いシールを張り付けたり、エポキシ樹脂で充填したりする工法もあります。

ビックス工法

ビックス工法とは、ひび割れにパイプを設置してエポキシ樹脂を時間をかけてひび割れに注入していく工法です。細いひび割れにも対応しています。

低速かつ低圧でエポキシ樹脂を浸透させていくことで、ひび割れによって分断してしまったコンクリートを一体化させる効果があります。施工しやすいシンプルな工法なので、さまざまなひび割れ工事に使用されているメジャーな工法です。

アラミド繊維シートの貼り付け

アラミド繊維シートは強度の高い繊維です。このアラミド繊維をひび割れ部分に貼り付けて、モルタルで補する工法があります。

プライマーを塗ってからアラミド繊維シートを貼り付け、モルタルで覆うという工法です。ひび割れ補修のほか耐震補強の工事でも使用されます。狭い場所でも工事しやすい工法です。

DIY

ひび割れがごく軽いものの場合は、DIYでの補修も可能です。DIYでひび割れを補修するときは、ホームセンターなどで販売されているシーリングを注入したり、モルタルを表面に塗ることで対応します。

ただしあくまでも応急処置で行うため、完成度が低いこともあり注意が必要です。ただしく施工されていない場合はひび割れが再発しやすく、業者に依頼しなおす必要があります。

施工の経験が浅い場合は、最初から専門の業者に補修を依頼した方が安心です。

 

 

自分で応急処置をするときの方法

基礎のひび割れをDIYで補修したい場合は、どのような方法で行うのでしょうか。ここでは、基礎のひび割れを自分で応急処置するときの方法をご紹介していきます。

劣化状況を確認して道具を揃える

劣化の程度がどのぐらいかによって、必要な道具が変わります。まずは劣化の程度を確認してください。補修方法の目安がついたら、必要な道具をそろえていきます。

必要になる道具は以下のものが多いです。そのほか必要なものがあれば適宜購入してください。

 

基礎の汚れを除去する

補修するときはコンクリートに付着している汚れを取り除く必要があります。ブラシやハケなどを使って、土埃や苔などを掃除してください。ある程度掃除が終わったらマスキングテープなどでマーキングをして目印をつけていきます。

水で基礎を湿らせて基礎補修材をひび割れに塗る

補修する面がある程度きれいになったら、補修材がコンクリートに付着しやすいように水で湿らせます。水で湿らせる作業が終わったら、シーリング剤などの補修材を使ってひび割れを補修していきます。

 

補修工事の流れ

基礎部分がひび割れを起こしたときの補修工事はどのような流れで進むのでしょうか。ここでは、基礎部分の補修工事の流れをお伝えしていきます。

業者を探す

まずは基礎部分の補修を依頼する業者を探しますまったく工事業者を知らないといった場合は、インターネットや知り合いからの口コミで探すと良いでしょう。

信頼できる業者かどうかは、口コミサイトを参考にしたり実際に工事を依頼した人がいれば話をきいてみたりして、情報を収集して判断するようにしてください。

工事を依頼する

見積もりを複数の業者に出して工事費用や工事内容、業者の対応などを比較検討することも大切です。見積もりを比較するときは、費用の面だけでなく、工事の内容や見積もり書の正確さなどのほか、質問に対して丁寧に答えてくれるかなどについても比較検討しましょう。

工事費用は安くても、工事の中身が何をしているかわからなかったり、業者の対応に誠意が感じられないといった場合は注意が必要です。後から工事費用を水増し請求してくる業者など、悪徳業者である可能性もあるので依頼する業者は慎重に選ぶようにしてください。

工事後の確認をする

工事が終わったら、終わった状態をチェックします。できれば施工後の写真も撮っておくと何か不備があったときに確認しやすくなるのでおすすめです。

可能であれば工事の過程も適宜見学して写真を撮っておくと、不正な工事が行われていた場合に追求しやすくなります。万が一施工不良が起こった場合、責任を追及できるように工事の経過や仕上がりをしっかり見ておくことも大切です。

 

基礎にひび割れができたら早めの対処を

基礎部分にひび割れが起こる原因は、気温の変化や地震による振動など様々なものがあります。また経年劣化してくるとひび割れが起こりやすくなるので、定期的に基礎のひび割れをチェックすることが大切です。

ひび割れは放置しておくと水分がコンクリート内部に浸透して、建物全体の耐久性を下げてしまいます。劣化が内部に進行していく前に、ひび割れの初期で補修をしておくことが大切です。

DIYでひび割れを補修することも可能ですが、しっかり補修できていないとより劣化を早めてしまう可能性もあります。建物の耐久性を高く保ちたいなら、最初から信頼できる業者に依頼した方が確実です。

 

 

 

 

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