夏の日差しが屋根や外壁と傷める理由とその対策を解説!

夏の日差しは、外壁や屋根の塗装を傷める大きな原因になることはご存知でしょうか?

そもそも外壁や屋根は、風雨などさまざまな外的な刺激から建物と暮らす人を守っている重要な部分です。

その重要な役割を担っている部分が劣化し機能を失うと、建物の性能に影響を与え、そして暮らす人の快適性や安全性も損なわれます。

では、夏の日差しから屋根や外壁を守るにはどうすればよいのでしょうか?

今回の記事では、夏の日差しが屋根や外壁を傷めるメカニズムについて、またその対策も併せてご紹介したいと思います。

夏の日差しが屋根や外壁を傷めるメカニズムについて

夏の日差しは、屋根や外壁の塗装を傷める大きな原因になります。

そしておもな原因となるのは、以下の2つです。

  • 紫外線

まず紫外線は、塗装を劣化させる原因になります。

太陽光線にはおもに紫外線や可視光線、近赤外線などの電磁波が含まれています。

これらのうち紫外線は、有機化合物で構成される塗料の分子に作用し、化学的結合を徐々に分解させるのです。

そして紫外線は、建物だけでなく人体へ影響を与えることがあります。

紫外線が肌に長時間当たり続けると、色素沈着からシミやソバカスなどの原因にもなるのです。

また熱も塗装を劣化させる原因のひとつになります。

有機化合物で構成される塗料が加熱されると、分子のエネルギーが不安定化し化学的結合を徐々に分解させてしまいます。

以上のように、太陽光による紫外線や熱は、分子レベルで化学的な結合を分解させ、違った形に変化させる力が作用するのです。

夏の日差しから屋根や外壁を守る対策について

夏の日差しから屋根や外壁を守るための対策をご紹介いたします。

おもな対策とは以下の2点です。

  • 塗装メンテナンスを実施する
  • 遮熱塗装をする

 塗装メンテナンスを実施する

外壁や屋根の塗装は、塗料に種類にもよりますが耐久年数は10年程度に設定されています。

耐久年数を迎えると、浮きや剥がれなどが起こり、徐々に塗膜の機能を失っていきます。

塗膜の機能を失う前に塗り替えのメンテナンスを実施することで、夏の日差しから建物を守ることができるでしょう。

また定期的に点検をしておくとコンディションを把握でき、計画的なメンテナンスが可能になります。

 遮熱塗装をする

太陽光が外壁や屋根まで到達すると、一部は反射しますが残りは吸収、透過して建物を加熱します。

これらのうち、より反射率を高めた塗料が「遮熱塗料」です。

屋根や外壁に遮熱塗装をすることで、表面の温度上昇を抑える効果が期待できます。

表面温度の上昇を抑えると、塗膜の劣化を抑制して長持ちするなど、相乗効果でよい循環が生まれます。

また「遮熱塗装」は、建物内部の温度上昇を抑えられるため、空調効率を高め省エネ効果も発揮できる点でも注目です。

さらには、建物が蓄熱して夜間も室内が暑い状況が続く「ヒートアイランド現象」の対策にもなります。

「ヒートアイランド現象」は、光熱費の高騰につながるだけでなく、熱中症などの健康被害につながる大きな問題です。

 まとめ

夏の日差しは、建物にとってさまざまな影響を与える原因になることから、なんらかの対策をしておく必要があるでしょう。

まずは、外壁や屋根のコンディションチェックを実施し、状況に応じたメンテナンスをすることが重要です。

夏の暑さをなんとかしたい場合は、遮熱塗装を検討してみてもよいでしょう。

定期点検やメンテナンスに関するご相談は、弊社のリフォームアドバイザーまで、お気軽にお問い合わせください。