外壁カバー工法とは?🤨
こんにちは
大宮支店です!!
今回は『外壁カバー工法とは?』についてお話していきます🌼🌼
外壁カバー工法とは、古い外壁の上から新しい外壁を重ね張りする工法です。
外壁カバー工法は塗装よりも耐久性の向上を見込めるほか、費用相場は160~220万円と張り替えよりも安価なことから昨今で人気のある工法とされています。
そのほか外壁のデザインを一新できることに加えて、工期の短さや防音性・断熱性の向上などが大きなメリットとして挙げられるでしょう。
一方で劣化が著しい場合はそもそもカバー工法が使えなかったり、古く傷んでいる壁や基礎部分は放置されてしまうので、家の内部の老朽化は止まらないというデメリットも存在します。
外壁カバー工法を検討する際は施工業者との相談のうえ、今後住む予定の期間がどれくらい長いか・現在の外壁の劣化はどの程度かなどを加味して考えることがおすすめです。
外壁カバー工法の費用はいくら?
工事費用は160~220万円が相場
外壁カバー工法にかかる費用相場は、一般的な30坪住宅の場合で160~220万円が相場です。
工事費用の内訳は、新しいサイディングの張り付け工事が「90万円」、内側に張る防水シートや土台の工事が「22万円」、足場代が「15万円」などです。
外壁カバー工法の費用内訳
ここに文章
外壁面積122㎡の戸建てで行った、外壁カバー工法の工事費用と内訳
費用名目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
仮設足場 | 156,100 | 単価:700円/㎡、足場面積223㎡ |
透湿防水シート | 73,200 | 単価:600円/㎡ |
胴縁取付け | 146,400 | 単価:1,200円/㎡ |
サイディング張り付け | 890,600 | 単価:7,300円/㎡。材料費含む |
目地コーキング | 273,600 | 単価:1,200円/m、施工長228m |
運搬費・諸経費 | 98,950 | ここまでの合計の5~10%が相場 |
合計 | 1,802,735円 | (消費税10%込み) |
外壁カバー工法の4つの利点
工事費用が安い
古い外壁の解体・撤去の作業がないため、張り替えに比べて工事費用が安くなります。
工期が短い
同じく、古い外壁の解体・撤去がないため、工事に必要な期間も短くなります。
古い外壁がアスベスト入りの場合にかかる、追加費用がかからない
解体作業がないことで、特殊処理が必要な「アスベスト」が外壁に含まれている家でも、追加費用なしで外壁工事をすることができます。
防音性・断熱性が上がる
外壁カバー工法により壁の厚みが増すことで、理論上は家の防音性と断熱性の向上が期待できます。
外壁カバー工法の5つの欠点
内部の老朽化は放置される
外壁カバー工法では古い外壁を撤去しないので、表面から見えない部分で異常が進行していても、発見することができません。 例えば、下地の木材が腐っていた場合、新しいサイディングを打ち付けてもうまく固定されず、すぐに崩れてしまうリスクが考えられます。
このように、せっかく外壁をしても、すぐにまだ修理が必要になってしまうリスクを納得のうえで工事する必要があります。
家の耐震性が下がる
新しいサイディングが重ね張りされることで、家の重量が増し、耐震性が下がることになります。
構造上耐えられる重さであれば心配ない程度ですが、気になる方もいらっしゃるでしょう。
金属系サイディングしか選べない
ほとんどの外壁カバー工法では、工事後の家の耐震性をなるべく下げないために、軽量な金属系サイディングが用いられます。 そのため、窯業系サイディングなどを使いたい場合には、外壁カバー工法は向きません。
次の工事が高額になる可能性がある
金属系サイディングのうち、「嵌合式(かんごうしき)」という種類で施工された外壁は、将来部分修理をしたい場合、費用が思わぬ高額になることがあります。
嵌合式とは、サイディングのパネル同士を引っ掛け合わせて張りつける方式です。
嵌合式の外壁は、どこか1枚だけを修理しようとしても、上下左右のパネルもはがさなければ修理・交換ができない状況になるため、材料費や工賃が膨れ上がってしまうことがあるのです。
修理に火災保険が使えない
火災保険の対象となる工事は「損害の原状回復」が原則です。
カバー工法のような、「元の壁に別の壁材を重ね張り作業」では、元の状態に戻す工事とは判断されず、補償の対象外と判断されることがほとんどです。
外壁の種類と施工費用
外壁材は、素材によって大きく4種類に分かれます。
外壁カバー工法では、どの外壁材を使えばいいのでしょうか?
カバー工法に向くサイディング
カバー工法では、重量の増加による耐震性の低下リスクの少ない「金属系サイディング」が主流です。
サイディングの種類と費用を比較
ガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスなどが材料の「金属系サイディング」、セメントと繊維で作られた「窯業系サイディング」、塩化ビニル製の「樹脂系サイディング」、天然木を使用した「木質系サイディング」の4つです。
4種類あるサイディングの目安価格と特徴は以下のとおりです。
サイディングの素材 | 費用相場(材料費) | 性能・特徴 |
---|---|---|
金属系サイディング | 普及品:6,000~8,000円/㎡ | 軽量、高耐久、加工しやすい |
高級品:15,000~20,000円/㎡ | ||
窯業系サイディング | 5,000~6,500円/㎡ | 安価、施工とメンテナンスが簡単 |
樹脂系サイディング | 8,000~10,000円/㎡ | 軽量、シーリングが不要ですき間がない |
木質系サイディング | 8,000~15,000円/㎡ | 味わいと風合いのあるデザイン |
外壁カバー工法がおすすめの人、おすすめできない人
結論:外壁カバー工法が向いているのはこんな人
- 工事予算が少ない人
- 費用の安さを最重視する人
- アスベスト入りの外壁で、追加の撤去費用を払えない人
利点・欠点を検討した結果、外壁カバー工法は外壁内部の異常の発見・修理を諦めるかわりに、費用を安く済ませる工事方法と言えます。
そのため、外壁カバー工法は張り替え工事では予算がどうしても足りない場合以外には、おすすめできないと、私たちは考えています。
また、外壁がアスベスト入りの素材だった場合には、特殊処理の費用の発生を避けるため、撤去工程のないカバー工法を選ぶ方も比較的多くいらっしゃいます。
そもそも、外壁カバー工法以外の工事方法にはどんなものがある?
工事方法 | 工事内容 | 工事費用 | 工期 |
---|---|---|---|
カバー工法 | 【低予算な全体修理】 古い外壁を新しい外壁で覆う |
160~220万円 | 2~3週間 |
張り替え | 【全体修理】 古い外壁を外し、新しい外壁を張りつける |
200~250万円 | 3~4週間 |
塗装 | 【メンテナンス】 外壁の塗料を塗り替える |
約50~70万円 | 10~14日間 |
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