
今年も梅雨の季節がやってきました。
雨が続くと、外壁や屋根にとってあまりよい影響を与えません。
というのも雨は外壁や屋根を劣化させる原因でもあり、場合によっては建物に重大なダメージを与えることもあるのです。
では、雨が建物に与えるダメージとはどのようなことでしょうか?
今回の記事では、外壁や屋根が雨の影響でどのようなダメージを受けてしまうのか解説したいと思います。
塗装にとって雨は劣化要因のひとつ
外壁や屋根の塗装は、経年とともに必ず劣化し、徐々に機能も損なわれます。
また塗装の劣化は、より多くの劣化要因にさらされることで進行を早める場合があります。
おもな劣化要因とは以下の通りです。
- 雨
- 太陽光
雨
劣化要因のひとつ目は雨です。雨は塗装を劣化させる重大な要因になります。
雨が外壁や屋根に水滴となって汚れと一緒に付着すると、乾燥した後は汚れが堆積して残ります。
またサッシ枠や表面に凹凸がある外壁材や屋根材などは、日常的に汚れがたまりやすく、雨が降ると雨だれとなってこびりついてしまうこともあります。
汚れによっては、熱を含んだり、あるいは塗料と化学反応を起こし劣化を促進させたりする場合があるため注意が必要です。
さらに雨は、カビやコケ、藻などの発生原因にもなります。
これらが生育しやすい環境では根を張って増殖することもあり、そうなると常に湿気を含んだ状態が続き、ますます劣化を促進させるでしょう。
太陽光
劣化要因のふたつ目は太陽光です。具体的には紫外線と熱の影響になります。
紫外線は、有機物で構成されている塗料の成分を徐々に分解します。
また熱も成分を破壊するなど、温度が上がり過ぎるようでは塗料にとってよい環境とはいえません。
要するに太陽光がより多く当たるほど、劣化しやすい環境といえます。
屋根が外壁よりも劣化しやすいのは、常に太陽光の影響を受け続けていることが大きな理由です。
雨が建物に与えるダメージとは
雨は外壁や屋根の塗装を劣化させる要因のひとつです。
そして塗装の劣化は、建物にとって重大なダメージを与えることがあるため注意が必要です。
塗装の劣化が建物に与えるダメージについて、代表的なものを2つご紹介いたします。
- 雨漏り
- 耐久性の低下
雨漏り
塗装が劣化すると、防水機能が損なわれ外壁材や屋根材が徐々に水分を含むようになります。
外壁材や屋根材などは水分を含むともろくなり、割れや欠けを発生させながらさらに多くの水分を侵入させるようになります。
そして侵入した水分が、天井や壁にまで及ぶことで雨漏りに発展するというメカニズムです。
塗装の劣化による雨漏りは、時間をかけながら進行し長距離を移動することもあります。
そうなると経路の特定も難しくなり、場合によっては補修しても根本的な解決に至らず再発することもあるため注意が必要です。
耐久性の低下
塗装の劣化により水分の侵入を許すと、建物の重要な構造部まで到達する場合があります。
もし構造が腐ってしまうと、建物の耐久性は著しく損ねることになり、建物寿命を縮めてしまうかもしれません。
万が一の地震発生時には揺れに耐えることができず、家族の安全を脅かしてしまう重大な事態といえるでしょう。
まとめ
雨は、建物を守っている外壁や屋根の塗装を劣化させる重大な要因のひとつです。
劣化は避けられませんが、劣化しにくい環境をつくることはできます。それは定期的な点検とメンテナンスを実施することです。
定期的に点検を行い、状況に応じたメンテナンスをすることで、建物に与える影響を抑制し不測の事態を避けることが可能になるでしょう。
定期点検やメンテナンスに関するご相談は、弊社のリフォームアドバイザーまで、お気軽にお問い合わせください。