漆喰詰め直し工事とは

こんにちは🌻

長野支店です!!

今回は漆喰詰め直し工事についてお話します✨

🌟漆喰とは

漆喰は消石灰を主原料とする日本伝統の塗り壁材です。日本では様々な箇所で使用されています。

屋根や外壁や天井、また日本にあるお城などにも利用されています。

屋根瓦の一番上の箇所にある棟と瓦の隙間を埋めているのが漆喰です。

瓦屋根は他の屋根材に比べて長寿命で50年~100年ぐらいと言われています。

しかし、瓦屋根を固定するのに使われている漆喰は定期的なメンテナンスが必要です。

漆喰は雨風や、日光、寒暖差により劣化します。劣化すると硬くなり、ひび割れや剥がれ、痩せてきたりして瓦を固定する力が弱くなってきます。

そうすると、瓦がずれたり落下してしまうということもあります。

 

 

🌟漆喰劣化の主な症状


漆喰のひび割れ

漆喰のひび割れは、劣化の初期にみられる症状です。

耐用年数が近づいて経年劣化で起こることもあれば、地震などの揺れが原因で起こる場合もあります。

そのため、大きな地震が発生した際には、漆喰にひび割れがないか確認をおすすめします。

漆喰の剥がれ

漆喰の剥がれは、ひび割れが進行すると発生します。

漆喰が剥がれると、漆喰の塊が屋根の上や敷地内に落ちるようになるため、地震や台風などが発生したら、確認してみましょう

瓦の剥がれ

瓦の剥がれは、漆喰の劣化が大きく進行しているサインです。

屋根瓦の棟にある葺き土に雨水が侵入して固定力を低下させている可能性が高いため、瓦の剥がれを確認したらすぐに補修しましょう。

とはいえ、瓦の剥がれは、見えづらく確認が難しい屋根の上で起こっていることもあります。

そのため、定期的な施工業者による点検をおすすめします。

瓦の剥がれだけでなく、前兆となる漆喰の劣化も合わせて確認してくれるため、大きな事故の防止にもつながります。

棟の台土の流出

漆喰の劣化が進むと、棟の葺き土が流出する恐れもあります。

葺き土の流出は、漆喰の劣化レベルとしては最上であり、棟の倒壊の原因になる症状です。

漆喰が剥がれて棟の葺き土が流出すると、瓦の間に隙間ができている状態になるため、雨漏りを引き起こしやすい状態になります。

その状態を放置していると、土がなくなり屋根の形状を維持することができなくなるため、瓦がくずれて落下する危険も出てきます。

さらに、補修には多大な費用がかかるため、この状態になるまでにメンテナンスの実施をおすすめします。

対応が早ければシルガードや南蛮漆喰と呼ばれる漆喰で簡易的に補修できる場合もあります。

 

 

🌟屋根瓦の漆喰の役割

雨水の侵入を防ぐ

屋根瓦の漆喰には、雨水の侵入を防ぐ役割があります。

屋根瓦の棟の内部には、瓦を支えるために「葺き土」が詰められています。

葺き土がのし瓦を固定することで、棟瓦の強度を保っている仕組みです。

漆喰は、棟瓦の強度を保つのに必要不可欠な葺き土に雨水が侵入しないように設けられます。

葺き土が雨水で濡れると、次第に劣化して痩せていき、瓦の固定力が弱まってしまうため、漆喰で守る必要があるのです。

美観性を保つ

漆喰には、屋根瓦の美観性を保つ役割もあります。

漆喰は接着性のある材料であるため、瓦を屋根に接着させる際に使われています。

瓦が漆喰で固定されることで、地震や雨風に強くなり、落下や剥がれのリスク防止が可能です。

また、瓦のズレは美観性を損ねてしまうため、瓦が漆喰でで固定力を高めることで、綺麗な瓦屋根が保たれます。

 

 

🌟漆喰の劣化を放置してはいけない理由

雨水が浸入し雨漏りの原因になる

漆喰の劣化の放置は、雨漏りの原因になりかねません。

漆喰が劣化の進行によって剥がれ、棟の葺き土に雨水が侵入すると、次第に葺き土が風化してしまいます。

その結果、屋根の下地にも雨水が浸透してしまい、雨漏りが発生します。

雨漏りが発生したら、天井の修理だけでなく、屋根の現状確認と修理も合わせて行いましょう。

棟が倒壊する恐れがある

雨水の侵入で葺き土が風化し流出することにより、屋根の形状を維持することが出来なくなるため、棟が倒壊し瓦が崩れて落下する危険を招く恐れがあります。

棟の固定力は、葺き土よって高められているため、雨水が侵入して固定力が弱まると、地震や台風を受けて倒壊する危険もあります

そのため、多少の漆喰のひび割れや剥がれであっても、大きな事故につながる可能性があると考えて、防止のための定期点検や工事が必要です。

 

 

🌟屋根瓦の漆喰工事は2種類

漆喰増し塗り工事

「漆喰増し塗り工事」は、既存の漆喰はそのままで、新しい漆喰を上から塗り直す工事です。

手順と使用する漆喰が少ないため、費用を抑えて工事が可能です。

しかし、漆喰の厚みが増すため、雨風の影響が受けやすくなってしまいます。

また、古く劣化している漆喰は残っているため、既存の漆喰が剥がれるリスクを考えると、漆喰の長寿命を希望される方にはおすすめできない施工方法になります。

結果的にすぐに再施工しなければならない可能性もあります。

漆喰詰め直し工事

「漆喰詰め直し工事」は、既存の漆喰を取り除き、新しい漆喰を塗り直す工事です。

費用は、既存の漆喰を取り除く手順や、使用する漆喰の量が多いため、漆喰詰め増し工事と比べて多くかかります。

とはいえ、新しい漆喰に交換することで雨水の侵入を防止する機能は回復するため、長期的には漆喰詰め直し工事の方がお得に工事できます。

漆喰の長寿命化が図れることから、長持ちする施工を希望される方にはおすすめです。

 

 

 

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