菌やウィルスに効果がある仕上げ素材「アレスシックイ」をご紹介!

新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るっていることから、うがいや手洗いの徹底など、あらためて生活スタイルの見直しが進んでいます。

また住環境においても、健康志向の高まりに伴いより安全な素材に注目が集まっています。

そしてその安全な素材を生かした材料のひとつが「アレスシックイ」です。

「アレスシックイ」は大手塗料メーカーの「関西ペイント株式会社」から販売されている塗壁材で、内部用と外部用があります。

今回は、「アレスシックイ」とはどのような塗料なのか、内部用を中心にご紹介したいと思います。

アレスシックイとは?

アレスシックイは、その名の通り日本建築に深く関わってきた「漆喰」の利点を生かして快適な空間づくりに貢献する塗材のことです。

「漆喰」とは、消石灰を原料とする建材で、日本の風土に適した素材としてお城や歴史的な建築物にも使われています。

非常に強固な壁をつくることができること、そして防火や調湿などあらゆる機能を発揮できることなどから、室内の内壁や外壁などに広く利用されてきました。

しかし「漆喰」は比較的施工が難しく、左官工による特別な技術が必要です。

アレシックイは、「漆喰」の風合いや機能を残して、ハケやローラーで塗れるなど施工性を高めることを実現しています。

また環境や人体へ影響があるとされている「VOC(揮発性有機化合物)」を含んでいないことも大きな特徴です。

アレスシックイの特徴とは

アレスシックイは、漆喰の持つ利点を残した塗材ですが、おもにどのような特徴があるのでしょうか?

アレスシックイの特徴について、詳しくご紹介したいと思います。

抗菌・抗ウィルス性がある

アレスシックイは、抗菌・抗ウィルス性を発揮することが認められています。

主原料である石灰岩は、強いアルカリ性で殺菌効果があります。

アレスシックイの表面も強アルカリ性であり、カビやその他さまざまな細菌類が生育できる環境にはありません。

またウィルスがアレスシックイの表面に付着すると、その飛沫が強アルカリ性になり、ウィルス中のたんぱく質や核酸が変性されることで機能を失います。

ちなみにインフルエンザやノロウィルス、SARSMARSなどにも効果があることが実証されています。

ちなみに新型コロナウィルスへの効果は、まだ実証されていません。

消臭効果がある

アレスシックイの主原料の消石灰は、無数の微小な孔を持つ多孔質です。

アレスシックイの持つ孔は、たばこや生ゴミなどのいやなにおい成分を吸着し浄化する機能があります。

ペットを飼う家や、トイレの壁などに塗ると効果を発揮するでしょう。

調湿能がある

アレスシックイは、湿気を吸収したり放出したりする調湿機能が備わっています。

湿気は、カビやダニを発生させるなど、建物や暮らす人にとって良い影響を与えません。

とくに冬の季節には、湿度が高まると結露を発生させる原因にもなります。

アレスシックイは多孔質の構造によって環境に合わせて吸湿と放湿を繰り返す調湿機能が働くため、適度な湿度管理ができます。

要するに結露が起こりにくい環境づくりが可能になるわけです。

施工性がよい

アレスシックイは施工性がよいことも特徴のひとつです。

従来の漆喰は左官工による高い技術レベルが必要でしたが、アレスシックイはハケやローラーで簡単に塗ることができます。

また壁紙の上に直接塗れることなど、リフォームで導入しやすいお手軽さも魅力でしょう。

まとめ

アレスシックイは、日本特有の風土に適した素材です。

近年の健康志向にもマッチしており、またデザイン性にも優れたおしゃれな仕上げ材といえるでしょう。

とくに子どもや高齢者など抵抗力の弱い家族がいる家庭や、ペットやたばこのにおいが気になる家庭にはおすすめです。

快適な空間づくりのためにもアレスシックイの導入を検討してみてはいかがでしょうか。